6/15〜6/25 原画展「海苔フェア」

東京・蔵前にある「TOKYO PiXEL. shop & gallery」さんにて、イラストの原画やグッズの展示販売を行います。昨年、福音館書店「かがくのとも」の付録ポスターのために描き下ろした、海苔を使ったお料理の水彩イラストの手描き原画13点をメインに、複製原画やミニ額なども飾れたらいいな……と思いながら準備を進めています。少しですがグッズも用意できるよう試作をしています。

私はこれまで、水彩の風合いを生かしたイラスト制作を行ってきましたが、手描きのアナログ原画を描き上げられるようになったのはここ数年でのことです。それまではPhotoshopなどデジタルツールの力を借りてイラストを完成させていました。

もともと水彩原画としての完成度にはこだわりがなく、イラストレーターとして仕事をする上で、印刷物として仕上がったときに良く見えるデータを目指して作ってきました。そのなかで水彩画はあくまでも制作過程にできる素材であり、世に出さない副産物として扱っていました。

仕事として描くのが好きで「印刷物向けに良いデータを作りたい」という私の気持ちが伝わる人は少なく、褒め言葉として「原画が見てみたい」と言われることが増えました。手描きの一枚絵を見たいという意味ですね。善意は嬉しいけども、私が進んできた過程にそのようなものはありませんでした。

今回展示販売をする海苔を使ったお料理の水彩イラストは仕事のためだけに描いたのではなく、他人に見せられる料理イラストの手描き原画をシリーズで世に生み出すという、私にとってはかなり大きめのチャレンジとして制作しました。

仕事として受注しデータで納品するイラストであれば、アナログでここまで仕上げる必要はありません。
このタイミング、このテーマで、私の成長に必要なチャレンジだと判断して描き上げました。

ぜひ、現物を見に来て下さい。

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